九大から世界へ

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英 語

グローバル・コミュニケーションのツール:英語

中学・高校の6年間,皆さんは英語を学んできたことと思います。大学でも,英語は重要な科目の一つです。しかし,大学の英語は,「学び方」という点において,高校までのそれと異なります。

高校まで,皆さんは,教科書に即して,先生方の授業を聴いて覚え,試験にはその覚えたことを答案用紙に解答していたと思います。そこでは,「正答」はほとんどが「一つ」であり,それが書けなければ理解していないと判断されました。いかにたくさんのことを「覚え」,いかに知識を増やし,いかにそれを答案用紙に反映させることができるかが問われていたといってもいいでしょう。高校までの学びでは,冷蔵庫の中に既に用意された食べ物を食べ,吸収し,体内に蓄積していくことが求められていたと言い換えることもできると思います。

しかし,大学では,冷蔵庫の中に用意された食べ物の中から,自分が作りたい料理に合う素材を「選択」し,調理方法を「自分で考える」ことが求められます。そして,どんな料理を作るのか,そこで求められる解答は一つとは限りません。解答は異なることがあり,正解は複数存在することになります。つまり,大学での学びでは,正解に至るまでの複数の方法を考える「過程」が重要になります。そして,複数の選択肢の中から選択し,結果を発信していく,という「アクティブ(能動的)」な姿勢が求められるのです。

例えば,リーディングでは,高校までのように受信した内容を「理解」するだけでは十分ではありません。その内容が見落としている部分を指摘したり,著者の主張の信憑性を批判的に分析したりすることが求められます(=クリティカル・シンキング)。ライティングでは,日本語を英語に訳すという「英作文」ではなく,自分で情報を収集し,調べた内容を「論述」し(=リサーチ・ペーパー),その内容を口頭で発表することが求められます(=オーラル・プレゼンテーション)。このように,大学での英語授業は,情報を与えられるのを待ち,与えられた選択肢から正答を見つけ出そうという学び方では対処することができません。自ら情報を収集し,自ら考え,自ら発信していくことが求められるのです。そして,こうした発信型の英語運用能力こそが,急速にグローバル化が進む国際社会において必要な「グローバル・コミュニケーションのツールとしての英語」なのです。

最後に,英語を学ぶことの意味は,単に「英語運用能力を高めること」だけではないということも忘れないでください。「もう一つの言語」を身につけるということは,「もう一つの見方や考え方」を自分の中に備えるということを意味します。英語という「もう一つの言語」を学ぶことで,みなさんは,自分の国のこと,自分自身のことを「外の視点」から見ることができるようになるはずです。世界には様々な言語があり,様々な文化があり,様々な常識や規範が存在します。みなさんが「当たり前」と認識している現象は,諸外国に出たとたんに「当たり前」ではなくなります。もう一つの言語を学ぶことで,ものごとの価値を測る「ものさし」をもう一つ,自分の中に備えてください。「こんな人もいる,あんな文化もある,自分の知っていることだけが全てではない」,そう感じることができた時,あなたの世界は広がります。そして,人に優しくなれるのです。

学術英語科目を担当している専任教員

井上 奈良彦 教授
江口 巧 教授
太田 一昭 教授
大津 隆広 教授
小谷 耕二教授
鈴木 右文 教授
高橋 勤 教授
田中 俊也 教授
谷口 秀子 教授
松村 瑞子 教授

稲葉 美由紀 准教授
内田 諭 准教授
岡本 太助 准教授
志水 俊広 准教授
下條 恵子 准教授
鈴木 隆子 准教授
保田 幸子 准教授
Brian Quinn 准教授
Jonathan Aleles 准教授
Matthew Isaac Armstrong 准教授
Gablielle Decamous 准教授
Michael Edward Guinn 准教授
・ Christopher Haswell 准教授
Stephen Laker 准教授
Marc Jeremy Lowenstein 准教授
Tanya McCarthy 准教授
Andrew Painter 准教授
Roger Smith 准教授

河原 大輔 助教
・ 土屋 智行 助教
横森 大輔 助教

九州大学・学術英語カリキュラム Q-LEAP(Kyushu University-Learning English for Academic Purposes)で開講されている主な英語科目

学術英語 リーディング・リスニング (1A, 1B, 2, ゼミ)
学術英語 ライティング・スピーキング(1A, 1B, 2, ゼミ)
学術英語 オーラル・コミュニケーション(2, ゼミ)
学術英語 テスト・テイキング
学術英語 CALL
学術英語認定科目

担当教員からのメッセージ

九州大学・学術英語カリキュラム「Q-LEAP」では,皆さんの将来の学術研究活動に応用できる「グローバル・コミュニケーションのツールとしての英語運用能力」を養成することを主要な目的に掲げています。皆さんがこの目標を達成し,将来,国際舞台の第一線で活躍できるよう,全ての専門分野に共通する「一般学術目的の英語(English for General Academic Purposes)」と,ある特定の専門分野に特化した「特定学術目的の英語(English for Specific Academic Purposes)」を二本柱とし,高度な学術英語運用能力に必要な技能を,一歩一歩着実に身につけていける体系的なカリキュラムを提供しています。

また,Q-LEAPは,みなさんが自らの興味・関心に応じて独自の学習プログラムを作り上げていけるよう,多様な科目群を提供するとともに,「セルフ・アクセス・ラーニングセンタ(Self-Access Learning Center, SALC)」を伊都キャンパス内に設置し,専門スタッフや大学院生チューターから英語に関する学習支援が受けられるしくみを整えています。
Q-LEAPが提供する教育プログラムを最大限に活用し,将来の自分への投資として,多いに英語力を養っていってください。(保田幸子)

学生からのメッセージ

・門口希望さん(文学部 2年生)
高校までの英語の授業との大きな違いは、英語でプレゼンを行う技術が身につく点にあると感じました。ライティング・スピーキングの授業では、プレゼンの題材を選ぶ際のコツや、構成方法、英語の話し言葉と書き言葉の使い分け等を丁寧に指導していただきました。また、プレゼンで使えるフレーズ集もプレゼントしていただきました。授業期間だけでなく、授業が終わった後もずっと役に立つ教材を用意してくださるので、是非有効に活用してください。

近年グローバル化が話題になっていることもあり、就職してからも英語でプレゼン発表をする機会も多々あるはずです。私は九州大学に入学して1年しか経っていませんが、この1年で語学力ばかりでなくプレゼン能力も飛躍的に上がったと感じました。

学生が英語を楽しく身に着けられるよう、先生方が工夫してくださっているので英語が苦手だった私もライティング・スピーキングの授業を受けるのが毎回楽しみでした。九州大学では外国語プレゼンテーション大会も開催されていて、良いモチベーションになります。授業以外にも英語を学びたい方は、「SALC」という教室外の英語学習コミュニティもあるので是非活用してください。意欲的な仲間と過ごす1年は本当に充実していました。皆さんも仲間と切磋琢磨しながら濃い大学生活を過ごしてください。

・久原祐輝さん(工学部 電気情報学科 2年生)
私は中学、高校時代、英語が比較的苦手な科目でした。理由は、単語や熟語を暗記することに対してやる気が全く湧かなかったからです。
しかし、大学に入学してからはその苦手意識が払拭されました。高校までの授業とは異なり、大学の授業では「TED」の映像などの生教材を授業の導入に使われる教授が多く、それらの教材はいずれも私たち学生の興味をひく内容のものでした。また、学生の英語学習への動機が高まるよう授業が工夫されていて、英語を学ぶことの楽しさを見出すことができたと思います。私の場合は、大学に入学してもっとも積極的に参加した授業は間違いなく「英語」です。言語を学習する上で、大変恵まれた環境にあったと感じています。皆さんも是非、英語の授業を楽しんでみてください。

・菅野嵩史さん(工学部 電気情報学科 2年生)
英語は大学受験にも必要な科目であり、最近では,小学校から必修科目になるなど,その重要性が高まっている科目です。九州大学での英語の授業では,ネイティブスピーカーの英語を聞いたり,自分で英語を使って文章を考え口頭で発表するなど、より実世界でのコミュニケーションに近い英語学習ができます。中学や高校での英語の学び方とは異なるため,初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、決められたものを暗記していくような受験勉強の英語よりも,自由に自分の考えを発信する機会を持つことで,英語を学ぶ楽しさに気がつくことができると思います。このように九州大学の英語の授業は英語が嫌いだった人でも新しい見方で英語をとらえて、楽しみを見つけることができるような授業だと思います。

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