12JDA 州ディベート大会決勝戦文字化記録(暫定版)

(文字化にご協力いただいた出場チームのメンバーに感謝します)

 

20141221日(日)

九州大学伊都キャンパスセンターゾーン1号館

主催:JDA九州支部、九州大学言語文化研究院

論題: 「日本は積極的安楽死を合法化すべきである。」(JDA秋季大会論題)

(詳細はhttp://www.flc.kyushu-u.ac.jp/~inouen/jda-kyushu/2014jdaq-t.html

 

肯定側チーム: 僕は君たちにからあげを配りたい(岩永哲亨、中村陽)

否定側チーム: ITB- カピパラさんをまふまふする市民の会(土屋泰樹、村上真悟)

 

肯定6.42票、否定12.58票で、否定側が勝利

決勝戦のビデオは http://vimeo.com/115346560

専任ジャッジの青木先生の講評は http://vimeo.com/115367983

 

 

肯定側第1立論(中村陽)

始めます。

メリット「患者の幸福」

現状の問題点を、1~44点に分けて説明します。

内因性1「末期患者の苦痛」

 末期には激しい肉体的な痛みが存在します。

 エール大学医学部教授チャールズ・F・マッカーン2000 はじめ

「末期患者が味わう痛みは無意味なものであり、延々と続いて苦痛は増すばかりである。(中略)がんによる痛みが良い例だ。ほとんどの場合、それは症状が悪化する前触れである――最終的には死が待っているかもしれない。そうした痛みには、身体を保護し治癒をもたらすような特徴はない。」おわり

末期患者は痛みをとることができても、耐え難い苦痛を感じています。

 京都大名誉教授 星野 96 はじめ

「たとえ鎮痛 ができた場合でも、痛みとは異なる身体的な苦しさを患者が訴えることが多い。たとえば、全身倦怠感があるとか下肢がだるくて置きどころがなく痛くはないけ ど耐えられない苦痛がある、おなかが張って苦しい、吐き気が続きよく嘔吐して苦しいだけでなく力が抜けて生きているのすらつらい、度々下痢をしてつらい、 しゃっくりが止まらないで苦しい、痰が絡む、咳き込む、息苦しい、呼吸困難を起こす、褥創で痛くて身の置き所がない、など限りない身体的苦痛がある。」お わり

 

内因性2「緩和ケアができない」

緩和ケアの技術があっても手が回っていない現状があります。

駿河台日本大学病院長 小川 2007はじめ

「初診時の時点で痛みを訴えるがん患者は30パーセントにのぼります。この調査結果によれば、3割以上の患者に治療した医師の割合はわずか8パーセントに止まっているということは、痛みがあるにもかかわらず、疼痛治療が行われていない状況がうかがえます。(中略)がん治療医は治療をするだけでも大変で、緊張を強いられます。そのうえに疼痛治療を行うとなると1人の医師の能力の限界を超えてしまう。結果的に、痛みのケアにまで手が回らないというのが現実。そのために疼痛治療を受けられない患者さんの数はいっこうに減らないのです。」おわり

 

内因性3「安楽死を望む患者」

安楽死を望む患者は一定数存在します。

大阪大特別研究員 中里 2008 はじめ

日本緩和医療学会に所属する医師と看護師を対象に行ったAsai らの研究でも、医師の54%、看護師53%が患者から安楽死を請求されたことがあると報告しており、進行・終末期がん患者を対象とした国内外の複数の研究からも、安楽死を望む患者や希死念慮を有する患者は 10%〜30%…程度存在すること が報告されている。」おわり

 

内因性4「違法な安楽死」

 現状では安楽死は犯罪として処罰されるので、医者は実行できません。

国立国会図書館 恩田 2005はじめ

「上記の 2 例 いずれも、積極的安楽死の許容要件が示されたものの、本人の明確な意思がないなどの理由から被告は有罪になっており、これまでに積極的安楽死が許容され無 罪となった判決はない。しかし、今後これらの判決で示された要件が満たされる安楽死事件が発生した場合に、実際に許容されるのか議論が生じている。医療の 現場でもこれらの要件をもとに積極的安楽死の手段を取ってよいのか迷いが生じている。」おわり

 

重要性を2点。

重要性1、「医療の役割」

医療とは本来、患者の苦痛を取り除き、幸福をもたらすべきものです。しかし、延命技術の進歩が患者の尊厳ある生を侵している現状があります。

日本尊厳死協会理事長 井形 2006 はじめ

医 学、医療の進歩は留まるところを知らず、多くの命を救い、わが国は長寿世界一を達成した。しかし、いかに医学、医療が進歩しても命は有限であり、不治、末 期の状態は厳存する。そこでは進歩した延命措置がかえって苦痛を強制し、尊厳なる生を冒す場面がしばしば見られるようになった。」おわり苦痛を取り除くという、医療本来の役割に立ち戻るために、プランを導入すべきです。

 

重要性2、「患者の自己決定権」

病で先のない患者には積極的安楽死を認めるべきです。このような患者の最後の自己決定の自由を保障することは重要だからです。

筑波大名誉教授 土本 2004 はじめ

「それならば、刑法202条 の嘱託殺人の可罰性の根拠は何かが問題となる。それは、自律的生存の可能性を本人の利益のために保護するという、国家によって加えられるパターナリス ティックな干渉である。しかし、将来における自律的生存の可能性がなく、死の意思の真実性が担保される場合は、生命に関する自己決定権に加えられていたパ ターナリスティックな制約は、逆に本人の最後の自己決定権の行使のために排除されて、生きるか死ぬかの自己決定の自由が保障されることになり、ここに同条 の違法性が阻却される根拠がある。」おわり

 

プランです。以下の要件を満たした患者の積極的安楽死を認めることとします。

・不治または死期が1ヶ月以内に迫っていること

・肉体的または精神的苦痛があること

・書面等で本人の明確な意思表示がなされており、その意思が1週間撤回されていないこと。

・以上3点について3人以上の医者に確認がなされていること

 

解決性を説明します。

解決性1

 プラン導入によって訴追リスクがなくなるので医師が安楽死を行うようになります。これにより内因性4で述べた問題が解決します。

帝京大学 土本 2004はじめ

「安 楽死等を実施しても、この実体的・手続的要件が整えば、その違法性は阻却され、合法視されることになったのであり、その結果、医師は、右の要件さえ充足し ていれば安楽死等の行為を公表しても不利益を受けることはないとの安心感を生み、公然と安楽死等の行為に及ぶことができるし、患者は死に追いやられる不安 を抱くことなく、同時に尊厳ある死を求めることができるようになったのである。」おわり

 

解決性2

 患者は苦痛から解放され、安らかな死を迎えることができるようになります。これにより内因性1と内因性3で述べた問題が解決します。

医師 ベルト・カイゼル 98 はじめ「安楽死を望む患者に医師が与えるのはバルビツールという睡眠薬の一種です。(中略)だいたい一分半で意識がなくなり、遅くとも七分で呼吸が止まります。眠りに落ちるように亡くなります。」おわり

 

では最後に判断基準を述べます。

判断基準

日本国憲法の下で最も重要なのは「自分の生命を自分の意思で方向づけること」であり、国家はこのような個人の尊厳を、生命よりも優先して保護すべきです。

東洋大学 宮原 2010 はじめ

日本国憲法は、個人の尊厳に究極の価値を置いている。個人の尊厳とは何か。(中略)ま ず、生命が維持されることが重要であるが、その生命が、自分のものであると認識できること、が更に重要である。たとえ生命が維持されていても、その生命を 自分のものとして認識できず、これを自らの意思によって方向づけることが許されていないならば、個人の尊厳はあり得ない。つまり、自分を自分であるとして 認識させる領域、これが内面・精神であり、個人の尊厳の中枢である。この領域を侵すことは、いかなる理由によっても許されず、個人の尊厳という観点から は、生命そのものよりも上位に位置するといってよいと思われる。」おわり

以上です。終わります。ありがとうございました。

 

 

否定側からの質疑

村上:はい、始めます、よろしくお願いします。

中村:あ、よろしくお願いします。

村上:判断基準に対してお伺いしたいと思います。

中村:あ、はい。

村上:えー、日本国憲法において、もっとも重要なのは尊厳であって、個人の生命よりも尊厳のほうが大切だ、ということをおっしゃいましたよね。

中村:はい。

村上:それって、Aさんの尊厳のほうが、Aさん自身の生命よりも大切だっていうことですか。

中村:すみません、もう一回お願いします。

村上:Aさんという人がいて、その人の尊厳がその人自身の生命よりも大切だ、ということでよろしいですか。

中村:まあ、そうです。

村上:じゃあ、Aさん自身の尊厳と、それ以外の人の命だったら、どっちが大切になりますか。

中村:それは比較対象にならないと思います。

村上:それはどうしてですか。

中村:そもそも、え、もう一回言ってもらっていいですか。すみません。

村上:ある人の尊厳が、その人自身の命より大切だ、っていうのは分かりました。ある人の尊厳は、それ以外の人の命と比べて、どっちが重要なんですか。

中村:それに関しては立論中では述べていないです。

村上:皆さん方はどう考えますか……わかりました。ではプランに対してお伺いしたいと思います。

中村:はい。

村上:1点目。不治または1ヶ月以内の患者さんを対象とする、ということですね。

中村:はい。

村上:では1ヶ月以内の患者さんに対してお伺いするんですけど、この1ヶ月以内の……と判断された患者さんに対して、1週間撤回しなかった場合に安楽死を認めるということですよね。

中村:まあ、そうですね。

村上:それってどれくらい現実的なんでしょうか。

中村:どれくらい現実的っていうとその意味がわからないのでもうちょっと細かく聞いて欲しいんですけど。

村上:1ヶ月って、本当に、限られているわけじゃないですか。余命が。

中村:まあ、そうですね。

村上:その限られた余命うちの、4分の1、その人はさらに苦痛に耐え続けなければならないんですよね。それって、患者さんを本当に救うことになるんですか。

中村:いや、まあ、でも、このままだと、現状のまま積極的安楽死っていう手段をとらないままだと死ぬまでずっと苦しいですよね、そういう意味では救っていると思います。

村上:現状よりはましじゃないかということですか。

中村:いや、現状よりましだ……じゃないかって話じゃなくて、もう1回プランを確認してほしいんですけど、そもそも現状のままだったらこの人たちって、死ぬ最後の一瞬までずっと苦しいんですよね。

村上:はい。

中村:それがなくなることが重要だっていうことをいっています。

村上:わかりました。では、不治の患者さんに対してお伺いします。

中村:はい。

村上:これは必ずしも……えー、余命が差し迫ってなくてもいいということですよね。

中村:まあ、そうですね、不治または末期、あ、死期が1ヶ月以内かって……

村上:この人って、自分自身、死にたいっていう意思が、ずっとずっと持ち続けるものなんですか。

中村:えっとそれに関してはですね、内因性の3で述べているんですけど、一応終末期……進行終末期がん患者の人を対象にしている調査で、結局、1030%程度の人が安楽死したい、というふうに答えているので……

村上:これは、継続的な数字ですか。継続的にずっとずっと死にたい死にたいといい続けているんですか。

中村:それに関してはこの調査では述べていないです。

村上:この調査では分からないと。分かりました。では否定側の質疑を終わりたいと思います。ありがとうございました。

中村:ありがとうございました。

 

 

 

否定側第1立論(土屋泰樹)

始めます。

判断基準

生命はすべての権利と利益の根源であり、最優先の価値を持ちます。そのため、国家は、決定者本人による侵害を含め、あらゆる侵害から生命を積極的に保護するべきです。

早大 曽根 2013

「生 命は,その他のすべての権利・利益が由来する源であって,個人の生命のないところに,その者の自由も名誉も財産も存在しえない。その意味で,生命は,その 他の個別的権利・利益に対して優先的地位に立つ至高の権利なのである。(中略)自由・幸福追求に対する権利は、公共の福祉に反しない限り、国家の干渉を許 さないという趣旨で、自己決定権の保障を徹底し、他人の侵害からのみ保護されているのに対し、生命に対する権利は.絶対的優先事項として国に積極的保護義 務が認められており.しかも他人による危害からだけではなく,自己自身の侵害からも保護されているのである。」終わり。

 

デメリット「圧力」

 

発生過程1「合法化による圧力」

合法化によって患者は圧力を感じます。

神戸大教授 山崎 2003

「あ るいは、「安楽死」の合法化が社会の弱者に対してもつ無言の圧力に対する懸念が強く表明される。「人々がある治療を受けることができるべきか、あるいは中 止すべきかどうかを考える場合、問いは普通「その治療は負担であるか」である。安楽死に関しては、さらに「その人は負担であるか」と問われ続ける。それゆ え決して安楽死を要請しなかったであろう弱者の患者にとっては、その行為の存在だけで――提示されなければならない選択肢としてこれが存在するというだけ で――それ自体圧力になるのである」終わり

 

発生過程2「外部からの圧力」

2点に分けて説明します。

 

2-A:医者からの圧力

時間がたつにつれ、医者は患者が安楽死することに抵抗を感じなくなり、苦しんでいる患者を救う手段として安楽死を考えるようになります。

ライター 児玉 2013 エマニュエル医師の発言より引用

「安 楽死がいったん合法化されるや、医師による自殺幇助も安楽死もルーティンとなる。時間が経つにつれ、医師は生命を終わらせるために注射をすることに抵抗を 感じなくなり、アメリカ国民は安楽死という選択肢があることに抵抗を感じなくなる。抵抗を感じなくなれば、私たちはその選択肢を、社会から見て苦しんで無 目的な人生を送っているように見える人たちにも広げたくなるだろう。」終わり。

 

2-B「家族からの圧力」

プランによって、家族からのプレッシャーがかかります。実際、現状で安楽死を希望しているのは、患者本人ではなくて家族です。日本の臨床現場の例。

筑波大教授 阿南 1977

「安楽死が頭 に浮び、ときには口から出るのは、ほとんど近親者であって、患者本人ではない。患者の苦しみを見るにみかね、また長いあいだの看病による心身の疲労や経済 的負担を手伝って、安楽死させてやったほうが本人のためになるということで正当化してみたくなる誘惑にかられる。患者本人と安楽死について語る者はまれで あろうが、その場合、患者は心身ともに弱った状態にあり、また家族に負担もかけているので、無言のプレッシャーがかかることになろう。」終わり。

 

深刻性

判 断基準で述べたように、生命は国家にとって最も優先的に保護されるべき権利です。よって、これが失われるデメリットは深刻です。しかも、安楽死が実行され てしまえば患者に圧力がかかっていたかはどうか調べようがありません。このデメリットは原理的に表面化しにくいデメリットなので、圧力によって死を選んだ という実例が仮に少なかったとしても、それらは氷山の一角であり、圧力がかかるリスクがある時点で、大きく評価するべきです。

 

 じゃあ次。メリットのアタックに移るのでメリットのフローを見てください。

 内因性3、安楽死を望んでいる患者がいるというところに反駁します。1点目。患者が、患者は苦痛があるからといって常に安楽死を望んでいるわけではありません。その意思は不確実で揺れ動く、非常に曖昧なものです。

金沢大学講師 高橋 2001

「しかし、『死にたい』『自殺したい』という訴えが100%揺るぎないものかというと、けっしてそうではない。そのような人々は絶望感に圧倒されて『死にたい』と追いつめられているのと同時に、何とか苦しみを止めて『助けてほしい』『生きていたい』という気持ちのあいだで激しく揺れ動いている」終わり。肯定側が言っていた1030% が安楽死を望んでいるというのは継続的に安楽死を望んでいたところまではいえていなくて、あくまで安楽死を望んだことがあるというだけです。例えばその後 に医者が説得するなどして死ぬ気がなくなったという場合もありますし、自分から死ぬ気がなくなったっていう場合もあります。安楽死を継続的に要求している にもかかわらず安楽死させてもらえない人がどれほどいるのかはかなり曖昧です。

そして、実際に希死念慮っていうのは一過性のものです。実際に死を望むといった患者の半数が決心を翻しています。

読売新聞 2002

「二年前、米 国立衛生研究所が、末期がん患者約千人を対象にした聞き取り調査を二回に分けて実施した。一回目の調査では、約六割が安楽死を支持すると答え、うち一割が 自分のこととして真剣に考えていると回答した。しかし、数か月後に同じ患者に同じ質問をしたところ、半数が決心を翻した。」終わり。このように実際に揺れ 動いています。そして、たとえ、このように揺れ動いているなかで、たとえ直前に「生きたい」と意思を変えても弱い立場の患者は断れません。

日本ALS教会 川口 2012

「本人がやは り生きたいと気持ちを変えても、疲れ果てた家族に気を使って口にできなくなることもある。(中略)そして支援者として多数の患者を診てきた経験から言え ば、実際に死期を迎えてもまだまだ生きていたいと強く思うようになるのが終末期におかれた人間の本能のようです。」終わり

なので、意思は不安定で最後には大多数が生きたいという風に決心を翻すのに、気を遣って断れず、生きたい人が最後には死んでしまいます。2.セデーションという患者の意識レベルを下げる方法が有ります。日本ホスピス緩和ケア協会2004によると終末期後期から、死亡直前期の患者の1652%に呼吸困難、全身倦怠感、難治性の疼痛などを解消するためにセデーションっていう手段があります。そして安楽死を求められることがあっても、セデーションの説明をすると要求はなくなります。

日本ホスピス緩和ケア協会 2009

「私 たちがホスピスを始めた頃は、ときどき患者に安楽死を希望されることがあったように記憶している。その後、患者との初期面談にセデーションの説明を加える ようにしたところ、その要求はほとんどなくなった。」終わり。なのでこの内因性っていうのはセデーションで解決可能だと思います。じゃあ…えーっと…じゃ あプランについてみていきましょう。まずプランに関して。1…安楽死…えっと…プランを確認したいんですけど1か月以内の末期の人しかえー…安楽死はできません。しかも、その1か月のうち…1か月になって、1週間安楽死を望む…えー…意思が持続して、やっとできるわけですからそもそも少ないと思いますし、あの…それまでに死んじゃう人っていうのもある程度いると思います。なので、しかも、3週間前…死ぬ3週 間前まで、ぎりぎりまで無理やり生かすっていうわけですから肯定側のスタンスにとっても、このプランっていうのはあまり意味がないんじゃないかなっていう 風に思います。じゃあ次。判断基準についてみていきましょう。判断基準で、尊厳を守るんだっていう話があったんですけど、この判断基準っていうのは、否定 側が言っているような、ほんとに生きたいけど死んじゃうような人たちと、肯定側が言っているような、死にたいのに死ねない人、その比較の判断基準には使え ません。それはなぜかっていうと、この判断基準っていうのはあくまでもえっと…一人…一人、個人の中での話、Aさ ん個人の中での、尊厳と命、どっちが大事かっていう話であって、あくまで…えっと…他の人の命と比べると、やっぱりその…自分で決めれないだったりとかそ ういうところから尊厳が発生するわけですから、自分で、生きたい生きたいって決められないっていうのは尊厳が守られていないわけですから、この判断基準に 則っても肯定側の対象者とデメリットの対象者…[時間切れ]判断はできないと思います。終わります。

 

 

肯定側からの質疑

中村:始めます。お願いします。

土屋:お願いします。

中村:えっとまずメリットのフロー、あっメリットに打った反駁のところから聞いていきたいと思うんですけど、大丈夫ですか?

土屋:はい。

中村:内因性の3についてあの3点ほど反駁があって、まず1点 目として死にたいっていうのは一過性なんだっていう話をされていましたよね。これについて聞いていきたいんですけど、まあ揺るぎない人がいるのはわかった んですけど、結局その意志、死にたいっていう意思を撤回しない人もいたっていましたよね?この資料中だと。あ、そうじゃなくて揺るぎない人がいるて、あの そのすいません。死の意志が揺らぐ人がいるっていうのはわかったんですけど、まあ、もちろん死にたいと思ってそれを撤回せずに死んじゃう人もいますよね?

土屋:まあ、2ヶ月ぐらいは撤回しない人もいたよっていう話をしています。

中村:あっ分かりました。ありがとうございます。えっと4点目。まあちょっとわかんなかったんですけど、セデーションでOKだよっていう話があったと思います。終末期鎮静の話があって、あのセデーションについて聞いていきたいんですけどで、このセデーションっていう手段は今、どのぐらい日本で普及しているんですか?

土屋:えっと、死亡直前期の患者の16から52%ですから、だいたい半分ぐらいはできているんじゃないかなって思います。

中村:それってどこでの病院の話ですか?

土屋:えーとすいません。どこの病院かっていうのは具体的には述べていないです。

中村:あ、分かりました。ありがとうございます。で、あと我々の内因性、すいません。セデーションお医者さんがもちろんすると思うんですけど、我々の内因性の2点目でお医者さんの人手が足りていないんだっていう話してたんですけど、あの、人手って足りているんですか?今セデーションする。

土屋:足りてる人もいて、そういうところではセデーションが結構できているよ

中村:足りている人もいるけれど、苦痛に苛まれている患者全てに行き渡っているとは言ってないですよね?

土屋:すべての人に助かるかどうかは言えていない。

中村:あ、わかりました。じゃあセデーションでは救われる人もいれば救われるない人もいるんですね

土屋:まあ、そうだと思います。

中村:あ、分かりました。えっとじゃあそうですね。続いてすいません。デメリットのフローにうつってもらってもいいですか?

土屋:はい

中村:えっと、発生過程が2点あったと思うんですけど、2Bの話。家族の圧力の話っていうのがありましたよね。どうして家族って患者に対して圧力をかけるのかっていうのをもう1度説明してもらっていいですか?

土屋:大きく分けて3つあって、1つ目は患者の苦しみを見るに見かね、苦しんでいてお父さん可哀想だから早く死んじゃったほうが楽になるんじゃないのっていうふうにかける。まあ逆に愛みたいな形で圧力をかける。2つ目としては看病による心身の疲労で圧力をかける。

中村:あっそれは家族の人は介護とかがしんどいなとおもって、自分のお父さんとか死んでくれないかなと思って圧力をかけるってことですか?

土屋:かけるってことがあります。

中村:あ、わかりました。

土屋:で、3つ目として経済的負担っていう面で圧力をかけることがあるよって言っています。

中村:あーえっと治療とかにお金がかかっているから圧力をかけるってことですか?

土屋:そうですね。

中村:あっ経済的負担になっているからですね。わかりました。あっじゃあすいません。もう1回立ち戻って、2Aに 移っていくんですけど。お医者さんの圧力の話がありましたよね。でこのルーチンワークになったっていう話をエマニュエルさんの資料、児玉さんのエマニュエ ル氏の発言を用いて言ってたと思うんですけど、これ、実際医者がルーチンワークになったっていう実例っていうか、ルーチンワーク化して安楽死の件数が増え たとかいう話はありますか?

土屋:えっと安楽死の件数っていうのががオランダで増えているよっていう資料が有ります。

中村:あわかりました。終わります。ありがとうございました。

 

 

肯定側第2立論(岩永哲亨)

 始めます。デメリットからいきます。

デメリット… まず、判断基準に関して。えっと…一般論として生命が大事だっていうことを言っていますけど、これが肯定側の言っているような末期とかの状況でも同じよう に当てはまるかっていうのは言えてません。で、肯定側の分析っていうのは末期患者に限定した話をしてますからこちらに優位性があります。次。デメリットの 話いきます。デメリット、大きく分けて発生過程が2つありました。まず1つ目、一般的な圧力の話に関して。大きく3点反駁します。1点目として、まず、これ、あの…抽象的な理屈としてこういうのがあるよ、ってだけで、実際にこれで人が死んだとかそういう話はしていません。で、実際起こるかはわかりません。2つ 目として。じゃあ合法化されたらなんで圧力になるのかわかりません。なぜかというと、今あの…世の中でもタバコとか別に合法ですけど、じゃあみんなタバコ を吸うのが正しいなんてことにはなってないです。じゃあどうして合法化するのが圧力になるのかっていうのを肯定側は示すべきです。あ…否定側は示すべきで す。3つ目として。実際海外で調べたところ、えーっと圧力を受けそうな社会的弱者っていうのが多く死んでいることにはなっていませんでした。オレゴン州の事例です。資料、山梨大学教授、香川、2014年 の文章から引用します。「また合法化によって医師幇助自殺が経済的、社会的弱者への圧力となり一般化するといった懸念は、先にふれたオレゴン州当局のデー タを見る限りでは、杞憂に過ぎないように思える。これまでのところ、医師幇助自殺者は高学歴の白人にかなり限られている。」引用終了。…ということで、社 会的に高い立場にある人…が主にやっているわけですから圧力がかかっている…あ、社会的弱者に圧力がかかっているとはいえないと思います。次。発生過程2-Aにいきます。2-Aのところで…医者が圧力をかけるよ、って言ってました。大きく3点反論します。まず1点目として。医者っていうのは一般に命を助けようとしてなる職業なので、あの基本的に殺そうとするっていうのは考えにくいと思います。で2つ目として。医者の側からは延命治療をすることがメリットになるので安楽死を強制することはないです。資料、市民科学研究会、小林、2013年 の文章から引用します。「また、日本における医療制度の現状は原則的に出来高払いである。そのため、病院にとっては最新の延命治療を施せば施すほど、医療 収入は上がることになる。少なくとも病院経営者からは費用対効果を考えて、無駄な延命治療を行わないようにという発想は出にくいだろう。」おわり。という ことで、病院の側にとっては延命治療をしていくことがメリットになります。…3点目として。実際医者は安楽死を止めるってことが…オランダの事例で示されています。資料、帝京大学教授、土本、2004年 の文章から引用します。「医師は患者から安楽死の要請があっても、まず“生き抜く”ことを説得する。現に、医師に告げられる安楽死の要望のうち三分の二は 拒否されている。」引用終了。…ということなので、えーっと…医者から安楽死を進めるっていうよりはむしろ医者は安楽死を止めようとしますのでこういう問 題っていうのは起きません。次、家族の話いきます。まず1点目として。えーっと…あっまず家族に関しては固有性がありませんっていうことを2点に分けて述べます。1点目。現状でも家族っていうのは圧力をかけることができます。資料、医学博士マッカーン、2000年 の文章から引用します。「病気の患者に死んでほしいと思っている家族は、自殺を勧めるまではいかなくても、死に導く様々な方法を利用できる。たとえば、治 療や投薬を中止したり、栄養補給を断ったりする方法だ。しかも、在宅介護であれば、誰にも知られずより安全に実行することも可能だ。」引用終了。にもかか わらず…あ、2点目として。多くの家族は延命治療の中止ができる場合でもできるだけのことをしてほしいと望みます。資料、市民科学研究室、理事、小林、2013年の文章から引用します。「終末期の延命治療に要する費用は 1 10 万 円を超え、延命治療を受ける患者は全員が高額医療に該当する。一方で、現在…状の医療保険制度では、高額な医療にかかっても、家計の破たんのリスクを防ぐ ためのセーフティネットを整備されているため、経済的な理由のみで患者の家族から延命治療を止めてほしいと言われることは少なく、ほとんどの家族はできる だけのことはしてほしいと望み、それに基づいて延命治療が行われている。」引用終了。…ということで基本的に家族っていうのは延命治療を望むのでこういう ことっていうのは起きないと思います。…で、実際そうなっているっていう現状があります。じゃあえっとプラン後どうなるかっていうことを分析していきま す。…まず、反駁の1点目として。どれほどの家族が患者に圧力をかけるのかってことが言えてません。で、えっーと2点目として。実際家族には圧力をかけても何の利益もありません。資料、エール大教授マッカーン2000年 の文章から引用します。「ただ、医師の協力を得ようとすれば、大きな危険を伴うことになる。医師が同意しないかもしれないし、『その患者がなくなったら、 不審な点がないかどうか調べてほしい』と医師が関係当局に通報しないとも限らない。(中略)末期患者の命を数日ないし数週間縮めたところで、家族の利益に なることはほとんどないだろう。」引用終了。…ということで、えーっとまぁ起きないと思われます。で、実際オランダでえっと圧力がなかったってことが示さ れています。資料を香川大学法学部教授、山下、95年の文章から引用します。「レーネンの立言は、マースらの医師に対する調査では一応裏付けられる。彼らは詳細な背景事情のわかる 187 件について他者からの圧力があったかどうかを調査した結果、安楽死と自殺幇助の 96%で患者の要請は明白で持続的であったとし、99% で要請は他者からの圧力のもとでなされていないと医師たちは確認していたと記している。」引用終了。…ということで問題ありません。…で最後に…えっと、 先ほど医師のところで述べた医師が説得するよ、って話をこちらにも充ててください。つまり、えっと家族のためにやろうとしているって場合でも医者から止め られるのを乗り越えなければ安楽死は実行されません。…メリットの方いってください。…内因性のところに関して。…継続的な要請がどれくらいあるんだって 話でいくつか反駁がありました。それについてまとめて返していきます。まず1つ目として。否定側さんから打たれた2点目の資料にもあるように、実際長期にわたって継続的に意思を示している人っていうのもいます。それは示されていると思います。で、2つ目として。じゃあえっーと一方で、えっと意思を変える人っていうのはきっちり変えることができているわけで…まぁ問題ないと思います。あの…一週間以上あれば、それだけの間言い続けるってことはよっぽど…死にたい人くらいだと思いますし、3点目として、先ほど言ったようにあの…家族…とかあるいは医者から止められてもなお安楽死するっていう選択をした人が安楽死するわけですからこれは問題になりません。…じゃあ次ALSの 話のところで、まだ生きたいっていうのが本能なんだっていう話がありました。しかしここを確認してほしいんですけど、結局これ、まだ生きたいっていうこと を確認できてるわけですから…じゃあえーっと、安楽死が導入された後も同じようにできると思います。で、えーっとその後、セデーションで大丈夫っていう話 がありましたけれども、セデーションが全部の患者に対してできるってことは言えてなくて、じゃあえーっと世の中にセデーションって方法があるらしいからあ なた適用できないですけど安楽死もできませんっていうのはひどいと思います。終わります。

 

 

否定側からの質疑

土 屋:始めます。じゃあまず判断基準のところに対して反駁があったと思うんですけど、判断基準のところで言ってたのは、末期患者さんで、安楽死をしたいと 思っている人に関しての分析をしているのは肯定側で、そのような人たちに関してはこの判断基準は当てはまらないよっていう反駁でしたか?

岩永:はい、そうです。

土屋:はい、わかりました。じゃあ次デメリットの方の…えっと…発生過程2-A3枚目の資料…3枚目に反駁された資料で、安楽死はまず説得して、実際3分の2が断っているよっていう資料がありましたよね?

岩永:はい。

土屋:これっていうのはまず何年の調査ですか?

岩永:えーっと…何年に調査した資料なのかは…すいません、今手元では、よくわからないです。

土屋:わかりました。じゃあ何年の資料ですか?

岩永:この資料自体は2004年に調査されて…書かれています。

土屋:じゃあ2004年以前は3分の2が断っていた、ということですね?

岩永:まぁそうですね。

土屋:わかりました。えっとじゃあ次の…2-Bについて聞くんですが、反駁っていうのは…まず固有性に関して反駁があったと思うんですが、ここは、あの…投薬中止とかっていう面でまぁ殺すことができるから、固有性がないよって話ですよね?

岩永:そうですね。まず一つ目として、現状でもやろうと思えばできるよって話と…重要なのは、その状況であるにもかかわらず、ほとんどの家族は「いやでも、延命治療をしてください」って言ってくるってことです。

土屋:そうですね、わかりました。で、2枚目の資料で述べられたのは、医療費っていうのはあまりかからないよっていう話でしたか?

岩永:まぁそうですね。特にそれが負担でどうこうって話にはならないよってことです。

土屋:これは…えーっと薬代だったりとか病院のベッド代だったりとかそういうのはお金がかからないよっていう話でしたか?

岩永:えーっと…具体的に…

土屋:まぁ具体的にはそういう…

岩永:そういうことだとは言ってないです

土屋:まぁ具体的にはそういうものですよね?わかりました。えっとじゃあ次に…えっとお医者さんが同意しないかもしれないんじゃないかっていう話…リスクも結構あるよね、っていう話がありましたよね?

岩永:はい。

土屋:じゃあ同意する場合だったりとか、そういう関係…お医者さんがあの…一緒にやっちゃうっていう話はどうですか?

岩永:えーっと…まず医者にそういうインセンティブがないってことはその前で言ってると思います…っていうのが1つ目。

土屋:はい。

岩永:2つ目として、じゃあえーっと、医者が同意するかどうかわからない状況で、持ちかけること自体にリスクがあるんだよってことを述べてます。

土屋:なるほど…はい、わかりました。じゃあ次の、山下さんのエビデンスについて聞くんですが、この調査は何年の調査ですか?

岩永:えーっとちょっと待ってください…今すいません、ぱっと出てこないですが…90年…1990年…

土屋:1990年代くらいでしたよね?わかりました。で、この調査っていうのは、お医者さんに聞いてお医者さんが圧力なかったよっていう風に言っていた、っていう調査ですか?

岩永:そう確信できるだけの事情があったっていう…

土屋:お医者さんが確信してたよって答えたっていう話ですね?

岩永:はい。

土屋:わかりました。これで終わります。

 

 

否定側第2立論(村上真悟)

デメリットのフローシートを見てください。

判断基準に関しては私のパートナーが返します。

まず発生過程1点目、合法化による圧力に関して。

肯定側が述べ ていたのは、オレゴン州の事例において、こういう圧力がかかった例は見られなかったという話なんですけど、オレゴン州って実は年間数十件くらいしか安楽死 起こってないんですよ。で、そういう状況で例えば肯定側が言っているように高学歴の白人に限られたって話をしていたんですけど、学歴別だとか人種別だとか そういうふうに様々に細かくカテゴライズしたら統計的に有意なデータっていうのは出ないと思います。

で、しかもですね、こういった事例っていうのは、あの、表にされない例もあるので、こういった事例があるからといって、肯定側の言っていることをそのままとるべきではありません。

ペーター……えー……ラードバウト大教授、ペーター、2009年、はじめ。

「全安楽死件数のほぼ60パーセントが報告されておらず、それゆえに法律により規定されたものとしての開示はない。さらに、開示の必要性がより重要であるケース、つまり要請のない生命終結の決定は、ほとんど報告されていない。」終わり。

よって、このように問題がある事例っていうのは、隠蔽されてしまうわけですから表に出てこなくて当然だと思います。

じゃあ次ですね、ええと、発生過程2点目、外部からの圧力。Aについて見てください。

お医者さんが なぜ圧力をかけるのかについて。で、これに関して、あの、プランを導入することによってお医者さんが抵抗感がなくなって、それによってなし崩し的に、もう 安楽死でいいんじゃない、みたいな感じで価値観が変わってしまうんだという点については全然反駁がありませんでした。

でですね、実際に、現在オランダでは安楽死の件数が急増していて当然の選択肢となっています。

オランダの安楽死審査委員、ボーア、2014年、和訳して引用します。

2008年からこのような死の数は1年あたり15%の割合で増加している。2012年の委員会の年次報告書には4188件が報告されている(2002年には1882件だったのだ)。2013年もこの傾向は継続していて、私は来年までには6000件台に到達すると考えている。安楽死はがん患者にとって、死の「デフォルト」な手段になっている。」終わり

で、否定……肯定側が述べていたのは2004年時点で安楽死の3分の2が拒否されているっていう話だったんですけれども、実際はそういったものっていうのはなかなか拒否することができなくて、最近は、えー、どんどん断れない状態になっていて安楽死が増えているってことです。はい。で、そのことを示したいと思います。

ライフサイトニュース 2011年より和訳して引用します。

「最近の一般的な800人の開業医に対するオランダの調査ではほぼ3分の1の医者が過去5年間で安楽死を断ったことがあり、そのほぼ3分の2が安楽死を実行するよう継続的あるいは時々圧力を感じたと述べているとしている。」終わり。

で、このように安楽死がどんどん当たり前になっていて、断っていた人たちも圧力によって断ることができなくなっていって、安楽死をするべきだっていうそういう価値観に変化していくということです。

はい、で実際にですね、そういう風に価値観が変化すると、医者が患者さんに安楽死をもちかけるだけでなくて、安楽死させることが患者さんにとって最善である、などと医者が勝手に判断して実行してしまう可能性すらあります。ベルギーの例です。

オタワ大、ペレイラ、2011年より、英文を和訳して引用します。引用開始。

「ベルギーのフラマン地方に対する最近の研究では、安楽死のうち208人中66人(32%)のケースは、要請・同意なしに行われていることがわかった。(中略)17%のケースでは「明らかに患者にとってベストである」ことを理由として、さらに、8%のケースでは、そのことについて患者と話し合うことがその患者に有害であることを理由として、医師が同意なしに安楽死を推し進めていた。」終わり。

で、このよう に、お医者さんっていうのは、ええと、経済的な理由から患者を生かしたほうがいいよみたいな話をしているんですけど、患者のことを同情して、それで、安楽 死のほうがいいんだっていうふうに勝手に考えちゃって殺しちゃう例っていうのが実際あるわけですから、この問題は起こると思います。

で、実際これは運よく明らかになった事例であって、実際はもっと多くの患者が明示の意思表示なしに安楽死させられているけれども、隠蔽される傾向にあるんだよっていうのが私が、先ほど発生過程1の再反駁でうったエビデンスを伸ばしてください。

では、発生過程2B、家族からの圧力に対して移ってください。

まず家族が患者に圧力をかけるモチベーションについて説明したいと思います。

まず否定側第 一立論で読んだ資料、これを伸ばしてください。患者の苦しみを見るに見かねて、家族が安楽死を望んでしまうんだ、この可能性については反駁がありませんで した。さらにですね、家族が金銭・介護の面で患者を負担に感じる、この点に対して追加します。えー……非常に大きな負担をかかえています。

埼玉医科大学教授、大西、2010年、はじめ。

「家族の援助が必要な病人がいる場合、家族の20パーセントは看病のために仕事を辞めるか、人生の方向転換をするような状況になり、介護が主たる職業となる場合がある。3割の家族では主な収入源を失い、30パーセントの家庭では貯蓄がほぼ底をつく。」終わり。

よって……えー、で、さらにですね、こうした状態において、3分の1以上の家族が患者に対して憎しみを感じています。

国立国会図書館、岩間、2003年、はじめ。

「家族介護者が要介護者に対して、憎しみを感じているかどうかについては、「いつも感じている(3.5%)」「時々感じている(31.9%)」を合わせると3人に1人以上の割合になる。」おわり。

で、こういった経済的負担とか、長年の恨みっていうのを感じているわけですから、安楽死を迫るモチベーションっていうのは十分にあると思います。

で、肯定側は、これ、現状でも消極的安楽死っていう手段があって、なんか固有性がないんじゃないかみたいな話をしていたんですけど、これについては私のパートナーが、現状では消極的安楽死は実際おこなわれていないんだっていうことを返したいと思います。

はい、では次。ええとですね、あのー、肯定側は、そのー、現状で、家族に対してわざわざプレッシャーをかけるメリットがないんだ、みたいな話をしていました。ええと、発覚するリスクを恐れて、圧力をかけないとおっしゃいましたけれども、実際余命1ヶ月の患者さんだけじゃないですよね。不治の患者さんに対して、その、圧力をかけるモチベーションっていうのは全然否定できていません。

で、さらにですね、こういった圧力っていうのは家族はばれないように圧力をかけるので、あの、発覚することっていうのはありえません。

医学博士、ヘンディン、2000年、はじめ。

「重病あるいは末期の患者は完全に他者に依存しなければならない。(その他の……)その他者の態度や動作、口調、その他諸々を通じて、患者は無意識のうちに安楽死を求めるべきかを悟らせられる。」終わり。

よって、これっていうのは表面化しませんから、発覚するリスクもありません。よって、肯定側の反駁はあたっていません。

で、例えばですね、患者の苦しみを見るに見かねて医者に安楽死を要請する場合、医者が家族をかばってそのような安楽死を報告しません。えーっと、オランダの調査の例です。

ラドバウト大……ラドバウト大、エバート、2007年より和訳して引用開始。

「調査は安楽死の30%では報告しない理由として、家族を合法的な調査から免れさすためであり、31%では家族を法的調査から守りたいというものであったことを示した。」終わり。

で、実際にですね、安楽死を、医者に対して、この家族を安楽死させてくださいっていう、そういう圧力は増加しています。オランダの医者800人へのアンケートです。

ライフサイトニュース 2011年より和訳して引用します。

「患者の家族から安楽死の圧力が増えていると答えたのは回答者の36%であり、回答者の80%以上が安楽死に身を委ねるよう社会からの一般的な圧力が増加したと回答した。」終わり

つまり、社会全体の圧力として、もう安楽死でいいんじゃないかっていう風に、安易に安楽死に流れてしまって、それで患者さんの意識もわからない上に勝手に安楽死してしまう、それが横行してしまうのが大変だっていうことを述べています。

じゃあすいません、発生過程1点目の、合法化による圧力に対してもう一度追加したいと思います。実際にオーストラリアではプレッシャーによって安楽死を選ぼうとする人が出ました。

朝日新聞、1997年。

「社会的弱者 への影響も強調された。連邦法案を提出したアンドリューズ下院議員は「安楽死法は弱い者は不必要だとの社会的メッセージになる。疼痛(とうつう)緩和ケア や社会福祉などの努力に水をさす」と説明した。「(中略)一部のお年寄りは最後の二、三カ月を生き延びるより、安楽死を選ぼうと感じ始めている」と発言す る。」終わり。

で、このように、問題だと思います。[時間切れ]以上です。

 

 

肯定側からの質疑

岩永:お願いします。

村上:お願いします。

岩永:えっとまず聞いていくんですけども…

村上:はい。

岩永:デメリットの追加された議論の中で、えっと特に発生過程2点目に追加されたところを聞いていきたいと思います。

村上:はい。

岩永:で、えっと…まず…えーっと発生過程の2点目いろんな追加がありましたけど、Aのほうに追加されてる話っていうのは、えっと要は…実際にえっと…医者っていうのは…医者に対して周りの人から圧力がかかっていって、だから、えーっと医者がえーっと…やってしまう、やる方向にいっちゃうよっていうのが1つと、2つ…もう1つのストーリーとして、いや、医者が患者にとってベストだと思うよっていう話。この2つのストーリーがあるよっていう理解でいいですか?

村上:そうですね。お医者さんと周りの意見が変わってしまうということです。

岩永:なるほど。まず、医者に対して圧力がかかったっていう話…オランダの事例がありましたけれども、これで、これを理由に医者が態度を変えた事例ってあるんですか?

村上:そうですね…お医者さんが態度を変えた、ということをはっきり述べた資料はないんですけども…

岩永:ですよね。

村上:たとえば、患者さんの意思表示ができていないにもかかわらず、安楽死をした事例で、例えば30%はいるとして、家族を法的な調査から免れさせるためだっていう風に答えてるわけですから、やっぱり事例としては存在するんじゃないかなって思います。

岩永:なるほど。えっとじゃあその…家族のために、えっと…報告しなかったよっていう話なんですけども、そういう事例の数は増えてるんですか?

村上:家族のために報告しなかった事例ですか…

岩永:それって増えてるとは言ってないですよね別に…

村上:このような事例に限定して見れば、数として増えているかどうかはちょっとよくわからないです。

岩永:だからこれと、さっきの話がなんで結びつくのかがよくわかんないんですけど…

村上:そうですね…ただまぁ圧力が増えていると感じているお医者さんがいて、なおかつ、実際そうやって家族をかばうために…あの…30%くらいのお医者さんが…

岩永:わかりました。次の話いっていいですか?

村上:はい。

岩永:もう一つの…えーっと要請なしに安楽死させちゃったよってベルギーの話いきたいんですけど…ベルギーの法律で、まずこれ違法だっていうこといってますか?

村上:ベルギーの法律では…あ、そこに関しては…言ってないです…

岩永:肯定側プランと合致するってこと述べてないですよね?

村上:そこに関しては述べてないです。

岩永:はい。じゃあいいです。次いきます。えーっと、発生過程2-Bの方に追加された話っていうのがいくつかあるんですけど…えっとこれっていうのはまず、1つ目のまとまりとして、えっと…患者は…あ、患者の家族っていうのは負担を感じてて、憎しみを感じているよっていう話。だから動機があるよ、ってことですね?

村上:そうですね。患者さんに積極的にマイナスの印象を持っていて、死んでほしいと思っているってことです。

岩永:もう一つの話として、そういう事例って発覚しにくい事情があるんだよっていう話…大きくこの2つが追加されたって理解でいいですか?

村上:いえ、それだけじゃなくて、まぁ追加っていうよりも伸ばしなんですけども、家族が患者を死なせたいって思うモチベーションのもう1つ重要な要件として、患者の苦しみをもうみていられないんだっていうそういう…

岩永:モチベーションがあるよって話と、で、発覚しにくいよって話の2つがあるって理解でいいですか?

村上:…という話と、家族がお医者さんに対して圧力をかけて、安楽死させちゃうよって話もあります。

岩永:それってどこにありましたっけ?

村上:それに関しては…えーっとこの家族の話の追加したところで、まぁさっき僕がお話ししたところなんですけれども…

岩永:いや証拠資料中で言われているところを知りたいんですけど…[時間切れ]

 

 

否定側第1反駁(土屋泰樹)

 まずデメリットサイドからいきます。デメリットサイド見てください。まず判断基準に関して。質疑でも確認した通り、と りあえず命が一番大事で国家が最優先に守るべきだっていう話は残っています。反駁は末期の人個人の中では認めてもいいんじゃないかという話だけで、仮にそ れが正しかったとしても、死にたい人と生きたい人…あ、死にたい人と生きたい人で死にたい人をまず国家として優先すべきだっていう判断基準まではできてい ないです。末期患者が死んでもいいかってことはメリットのフローで話していきたいと思います。じゃあまず…えっと…それからデメリットの固有性に関してみ ていきます。まず固有性が現状ないんじゃないかっていう話がありました。まず1点目として…えっと固有性っていうのは…えー固有性っていうのはあります。1点目。最近ではなぜかっていうと延命治療ができないからです。延命治療の中止について、逮捕が相次いだことで、どんな状況でも中止しない、というふうな医療現場の硬直化が起きています。名古屋大 植村 20122004年に北海道立羽幌病院で、また、2006年 には富山県の射水市民病院で人工呼吸器を取り外した医師が殺人容疑で逮捕されている。(中略)ところが、両事例への警察権力の介入の影響は全く正反対の方 向に向かった。それは、「いったん開始した延命措置の中止は許されない。だからどんな状況でも中止しない」という医療現場の硬直化であった。」終わり。な ので延命中止っていうのはできないので固有性があります。2点目。そもそも安楽死と消極的安楽死では対象が違います。治療停止で死なない人も、安楽死の対象範囲になりますから、対象が広がる分の差分っていうのは存在すると思います。例えば具体的にはALSとかの人っていうのはすぐには死なないですが、積極的安楽死ではすぐに死ぬことができるわけですから差分っていうのがあるので固有性があります。3点目。また、現状特にないんじゃないかっていう話がありましたが、それっていうのは隠蔽されている可能性があるので問題はないと思います。4点目。また、今なかったとしてもプラン後起きる可能性があります。それはなぜかっていうと社会が変化してきて、そのような人たちっていうのは不要な…不要な人間なんじゃないか、早く死んだ方がいいんじゃないかっていう風な風潮になるんだよ、そういう話を1NCの発生過程1枚 目のエビデンス、こういう…拡げたくなるよっていう話をしています。なので固有性っていうのはあるのかなっていう風に思います。じゃあ次、肯定側の方のサ イドに見ていきましょう。まず意思が揺れ動くんじゃないかっていう話に関して。まぁここに関しては大筋で反駁が認められています。結局意思っていうのはこ ろころ変わるし、もちろん変わらない人もいるけど結構変わる人が多い…半分くらいは変わっていた…そして継続的なものは少ないし、そして、変わったとして も、最後に決心を翻すことができない人がいる…気を遣って変えられないでそのまま安楽死をしちゃう人がいる…生きたいのに死んじゃう人がいるよっていうと ころに関しては残っているので…これもターンが残っている意味でここで一つvoterになるのかなっていう風に思います。生きたい人が死んでしまう以上、これっていうのは国家として許すべきではありません。じゃあ次、セデーションに関して。確かにできない人もいるでしょう。確か…ただ現状50% くらいの…えー…患者さんには安楽死を…セデーションが行われているわけですから問題ないのかなっていう風に思います。それによってセデーションできる よっていえば安心します。じゃあ次、プランに関して。このプランっていうのは結構対象者が少ないんだよっていうところが述べられています。まず、苦しんで いる人の中で安楽死をしたいっていう…一時的にですら思ったのが多くても30%、その中で持続的なのはもっと少ないです。そしてその中にプランの要件を満たした人…つまり、1か月以内…余命が1か月以内だよ、だったりとか不治だよっていう風に言われて、そして1週 間持続する人。それがどの程度いるのかもわかるどころ…このプランによって救える人が果たして何人いるかってことが全く分かりません。じゃあ最後に比較の 基準っていうのを…判断枠組みで提示します。フローはデメリットの判断基準の横に書いてください。このディベートは結局、国家として死にたいけど死ねてい ない人と、生きたいのに死んでしまう人、どちらを国家として最優先に救うべきかっていうディベートです。その場合、質の観点でデメリットが上回ります。1NCの 判断基準を参照にしてください。数は双方曖昧です。結局肯定側も、数がどの程度いるのかっていうことはわかりませんでした。さっき言いました。数は双方曖 昧で比較ができない以上、質でとって否定側に投票するべきだと思います。否定側が…ちゃんと…あの…命っていうのが一番大事で、守らないといけないよ、そ のような…あの自律的な…えーっと命っていうのが一番大事で、生きたい人の命が大事だよっていうところに関しては、肯定側は何も反駁がありまし…ありませ んでした。1ARでしても遅いと思います。なぜなら2ACでできるからです。なのでこの判断基準が残っている以上、肯…否定側に投票してください。終わります。

 

 

 

肯定側第1反駁(中村陽)

始めます。

まずデメリットのフロー出してください

 

発生過程1点目から返していきたいと思います。えっと発生過程1点目に対してオレゴンってえっとオレゴン州で数十件しか安楽死ないんだ、表にされていない例があるんだっていう話があったんですけど発生過程1で調べた範囲でこういう状態なんだっていう話ですよね。だから表にされていない例って現状との固有性がわからないです。

 

んで2点目。えっとあのすいません。合法化の合法化の圧力の話があったと思うんですけど、これって結局この圧力の話っていうのは残っていてなんで合法化されたらその圧力っていうのがかかるかっていうところ立証されていないと思います。

 

んで2点目えっと闇安楽死の話。えっとペーターさんの話がありましたよね。60%が隠蔽されているっていう話があったんですけど、現状えっと報告されていない安楽死っていうのが60%あるんだっていうことははわかったんですけど、っていうことは現状だってそういう報告されていないものはあるわけですから、これとの差分がわからないです。

 

ってえっと発生過程の2Aのところに対して返していくんですけど、えっとあのお医者さんに圧力がかかって安楽死するっていう話のところですね。でお医者さんに圧力がかかったらやるっていう話なんですけど、あっすいませんおいておきます。

 

えっと2点 目として患者にとってベストだから安楽死するっていう話がありましたよね。ってこれベルギーの法律でやれるかっていうのはわからないんですけど、まあ日本 だったら違法だからやれないんだよっていうところは残っていて、で違法でももしベルギーでも日本でもやるんだったら現状と変わらないのでこの差分っていう のはよくわからないと思います。

 

んで、2Bの家族の圧力の話に移っていってこの話って大きく2つあったと思うんですけど、そもそも1点目としてえっとそので動機えっと動機の話がありました。であの家族 っていうのはえっと結局、家族っていうのが延命治療、あのその圧力をかけて患者を死に追いやる動機があるんだっていう話をえー2NCでいっぱい出されてたと思うんですけど、我々の肯定側の第二立論のえっと固有性のところで2枚目に打った小林さんのエビデンスですね、家族が延命治療を望んでいるんだという話、この話自体、否定されていないと思います。これ取ってください。

 

んでえっと2点目えっとですねあのその今安楽死が隠蔽されているだっていう話があったとして、隠蔽されても、隠蔽してもなおやるんだったらこれって結局違法なので現状との差分っていうのがわからないっていうところ取ってください。

 

えっとじゃあすいません続いてえっと1NRの話にうつっていき否定側1NRで 延命治療っていうのが今あの途中で止めると殺人とかになるから硬直化されていて延命治療の中止っていうのができていないんだっていう話がありました。ん で、これに関しては認めます。で要するにこれどういうことかっていうと結局違法な安楽死っていう、違法な延命治療の中止っていうのは現状その、あの警察権 力によってとめることが可能なんですよね。ってことは要するにプラン後も違法な安楽死っていうのは警察権力の介入、つまりその権力によって止めることがで きるんですよ。ってことはプラン後もこういうなんで安楽死っていうのが警察とかの公権力によって安楽死っていうのが止められていないかって言うことがわか らないと思います。

 

んですいません。先ほどごちゃごちゃしたので発生過程1点目にデメリットの発生過程1点目に対してもう1回丁寧に反駁していくんですけど、えっと発生過程1点目の話ですね。でオレゴンでは数十件しか安楽死っていうのがなされていなくて表にだされていない例があるんだっていう話。そこに関してもう1回ちゃんとまとめていくんですけど、で、オレゴンで調べた範囲ではこうやって表にされていない状態があるんだっていうのはわかったんですけど、えっと、んと、それで発生過程の1点目で調べた範囲でオレゴン州っていうのは数十件しかなくて、表にされていない例があるんだっていうのは分かりました。んですいません。飛ばします。えっとすいません。

 

2点 目の合法化の圧力の話っていうのもここも残っていて、結局合法化されたからといってなんでそれを実行しないといけないのかっていう圧力がかかるっていう話 は残っているのでこれも別に、だってカジノ合法化したからっていってカジノしないといけない圧力がかかっているっては言えていないと思います。

 

んで闇安楽死の話。えっと闇安楽死の60%ペーターさんの話をもう1回伸ばしていくんですけど、結局現状報告されていない人っていうのも現状いるわけでこれとプラン後と現状で闇安楽死の差がわからないっていうところ残っていると思います。

 

2A発生過程えっと2A医者に圧力がかかって死ぬ話っていうのもさっき言ったんですけど。圧力がかかったからといってやるかどうかはわからない。ここのところは残っていると思います。

 

んで、後、患者にとってベストだからやるっていう話。ベルギーの法律で違法かどうかもわかりませんし、日本だったら絶対できないというところ否定されていないです。んで違法でもやるんだったら現状でもやるので変わらないと思います。

 

以上です。終わります。

 

 

否定側第2反駁(村上真悟)

まず、肯定側の判断基準を見てください。

これはメリッ トとデメリットを比較する基準としては全く適切ではありません。肯定側はただ単に、その人が死にたがっているのであればそれはその人の尊厳を守るっていう ためであればその人を死なせてもいいよ、っていう話をしているだけであって、その人の尊厳を守る為に他の生きたい人が死んでもいい、みたいな話を全然やっ ていないわけです。じゃあ、その人の尊厳と、他の人の生きる権利、どっちを……比較した場合に、どっちを優先すべきかは我々否定側が第一立論の最初のほう からずっと述べています。判断基準。やっぱり、その……国家としては命を積極的に保護しなければならないんだって話、これをとってください。ですから、 やっぱり、肯定側は多分例外的な措置として、その、生命を、あの、奪うことも許されるんだみたいなことを言うかもしれませんけどやっぱり例外を認めたせい で、本当に原則として重視しないといけない生命尊重の原則が崩れるんだったらプランは導入すべきでないです。

じゃあ、メリットを見ていきましょう。まあ、そうはいっても肯定側はメリットは確実に存在するよっていうふうにひょっとしたら伸ばしてくるかもしれません。でも全然確実じゃないんです。どうしてか。それはまず内因性の3点 目に対する反駁が残っています。実際、死にたいとか自殺したいとかそういう患者さんの気持ちは揺れ動くんだ、そして実際に半数以上が、数ヶ月経ったら揺れ 動いたんだ、この事例を伸ばしてください。つまり本当に死にたい人っていうのは一週間もずっとずっと死にたい死にたいって言い続けるほど確実な意思を持っ てそれを強調……主張しているのかがわからない。さらにこの人たちが本当にプラン後救えるのかもわからないわけです。なんでかっていうと、そうやって一度 意見が変わっても、死にたくなくなったとしてもそれが撤回できないんだ、これは認められていますよね。ということを考えると、実際本当に死にたい人が確実 に死ねる社会になるのかっていってもやっぱり死にたくない人が死んでしまう可能性もあるわけですから、やっぱりこの時点で肯定側のメリットっていうのは確 実かっていうとかなり怪しいと思います。

じゃ、デメリット見てください。

で、デメリッ トは、あ、えーっと、少なくとも発生しさえすれば質の観点で否定側に投票できるんですけど、じゃあ、どういう基準でデメリットが発生しているとみなせばい いのかって話をしたいと思います。深刻性で述べたように、そもそもこういったデメリットっていうのは表面化しにくいものなんです。ずっと隠蔽されちゃいま すから。ということを考えると、仮にそういう実際に安楽死を選んだっていう事例が少なかったとしても、そういうリスクがある時点でデメリットは起こるだろ う、そういうふうに推定して、そういう、あの、本当に生きたいんだけど生きられなかった人たちの声なき声に耳を傾けるのが国家の役目だと思います。

じゃあ見てい きましょう。まず、ええと、全体的な話として、固有性があるのかどうかというのが一つの論点になっていました。肯定側は、現状でも闇で不適切な尊厳死がお こなわれているんじゃないのみたいな話をしていたと思うんですけれども、まあ少なくとも、我々の反駁として残っているのが、プランとプラン後だったら…… プラン前とプラン後だったら適用範囲が全然違うんだっていう話は残っています。やっぱりALSの 患者さんとかに対して新しくプレッシャーがかかる、これは完璧に残っていますし、新しく合法化することによってどんどんもう安楽死でいいんじゃないのって いうふうにお医者さんだったり社会だったり家族だったり、そういう風に、意見がなし崩し的に変わっていってしまう、このリスクも完全に肯定されています。 ですから、プラン前後の差異っていうのはあります。でですね、じゃあ順番に見ていきましょう。

発生過程1点 目、合法化による圧力。例えばそうやって、家族に介護だとか、経済的な負担をかけている人がそうやって家族に迷惑をかけているから自分も死ななきゃいけな いのかなって現状だったら考えなくてもよかったことを考えないといけない、これによって確実に圧力は発生するわけですし、現実にオーストラリアで圧力が発 生したんだ、この事例を伸ばしてください。はい。

じゃあ、発生過程2点 目、外部からの圧力についてです。で、お医者さんは、なんかベルギーの安楽死、で、実際、あ、これは違法なのかどうか分からないみたいな話があったんです けど、実際これベルギーは、ええと、明示的な意思表示に基づいて安楽死しないといけないというふうに、ちゃんと法律が決まっています。ですからやっぱりこ れは違法です。違法なのにおこなわれていて、しかもこのほとんどは隠蔽されているんだ、この話をとってください。隠蔽されているというのは確実です。は い。ですから、あの、お医者さんは、まあ、患者を救う為によかれと思ってやることなんですけれども、でも患者さん自身は本当に生きたいと思っているか、死 にたいと思っているかどうか分からないわけです。だって患者さんの意思っていうのは揺れ動くよっていうふうに先ほど言いましたから、やっぱりそうやって、 周りから見た、その、かわいそうだなっていう感覚と、患者さん自身の死にたいっていう感覚にずれがある以上、こうったリスクっていうのは十分あります。 で、リスクがある時点で、これはデメリットとして大きく評価すべきなんだっていう話は先ほども述べたとおりです。

じゃあ、発生過程2Bいっ てください。家族に関してなんですけれども、現状の日本の臨床現場で安楽死を望んでいるのは患者本人ではなくて家族なんだ、これを伸ばしてください。です からやっぱり、家族の苦しみを見るに見かねて、家族が、こうやって患者に安楽死をしたらいいんじゃないかっていうような圧力をかける、このリスクっていう のはやっぱりあるわけであって、具体的に安楽死っていう手段を家族に与えることによってそういった圧力が実際に起こるっていうのはあります。

 

 

肯定側第2反駁(岩永哲亨)

始めます。デメリットのフロー見てください。デメリットの発生過程12-B2-Aの順にみていきます。まず発生過程1に関して。ここに関してはデメリットとしてほとんど評価できないと思います。なぜかっていうと、まず、…あーすいません、その前に、発生過程全体の前提について1つ確認しておきます。何かっていうと、否定側さん再三、「いや、こういう事例は隠蔽されるから表に出てこないんだ」っていう話をしていますが、基本的にそういう事例って取れないと思います。なぜなら1ARで 言った、いや、隠蔽している、実際には違法なケースに関しては、現状だって違法だしプラン後だって違法なんだから何も状況変わってないんじゃないか、って 話がドロップされてるからです。…なのでえっと…まず隠蔽されるって話は基本的に取れないと思ってください。その上で…じゃあえーっと発生過程1の部分で何が残ってるかっていうと、じゃあ表に出てるケースを見たときにどうなっているか…といえば、それは、えっと2ACで 言った…肯定側第二立論で言った、いや、オレゴンでは実際えっと…高学歴の白人に限られてるんだよって反駁が残ってます。で、えっと現象としてもそうだ し、また理屈としてもその前に言ったように、じゃあ合法化されたからって死ななきゃいけない…なんでやらなきゃいけないことになるのかっていうのが示され てないよねって理屈も残ってるので、この発生過程1の部分…要は…えっと…っていうのは弱者が圧力でいっぱい死んでしまうような事態っていうのは起きないと思います。…次、発生過程2-Aで言ってる話。あーすいません、2-Bで 言ってる話、家族の圧力ですね。ここに関しても先ほどと同じように、じゃあえっと…起きるんだけど隠蔽されて表に出ないよって話は取れないです。…ってい うのは隠蔽するんだったら今の状況だってやれてしまうからです。だし、えーっとくしくも、否定側さんから第一反駁で言われているように、いや、延命治療の 中止とかは警察権力で防止できているという現状がある以上は、安楽死だって同じように隠蔽を防止できると考えるべきだと思います。その上で、じゃあ残って いる部分…何かっていうとじゃあ家族は、動機があるのかっていうと、まぁえっと…少なくとも一般論として2-Bに対する反駁としてえっと第二立論で言った、固有性アタックの2枚目の資料ですね、今家族は延命治療を望んでるんだって話は残ってます。少なくともほとんどの家族については延命治療を望みますし、じゃあオランダで安楽死したケースはどうだったかっていうと、発生過程アタックの2枚 目、実際に医者は、いや圧力なんてなかったよって言ってるわけですから圧力なんてものはかからないって考えるべきだと思います。…あ、見るに見かねてやっ ているんじゃないかってお話がありましたけど、これに関しても結局ほとんど…ほとんどの家族は今延命治療とかの話で、できるだけしてくださいってわざわざ 頼んでるって話からこれはほとんどないケースだと思います。…じゃあ次、医者の話、2-Aに いきます。で、医者にとって結局、少なくとも経済的には延命治療を続ける方がメリットになるって話はそのまま残ってます。で、じゃあそれに対して圧力がか かるって話とかわいそうだって思うって話がありましたけど、まず圧力については先ほどの家族のところで反駁したように圧力かける主体はいません。なので起 きません。じゃあかわいそうだと思うっていう話に関しては、これ隠蔽の話なんで今でも同じ状況です。どっちにしても現状でもプラン後でも違法です。なん で、えっと…この話っていうのも成り立ってないと思います。…というように、デメリットっていうのは基本的に極めてまれなほとんど起きえないような事態に ついて「リスクがある」と主張しているにすぎません。それに対してメリットの方見ていきます。…メリットまず何が残っているか、えっと…内因性のところ確 認してほしいんですけど、今死にたいっていうほどの苦痛を抱えている人がいるっていうところは残っています。で、継続的な意思なのかっていう争いがありま したけど、少なくとも継続して望む人がいること自体は認められています。じゃあえっとその人たちを救える手段があるのかっていうと、解決性のところの議論 はなんも反駁されていなくて、プラン導入後にはその人たちを救うことはできます。で、それが医療の役割なんだっていう重要性1点目の議論もそのまま残っています。で、じゃあそういう時には本人の意思としては死なせていいんだっていう判断基準の話も残っています。なので肯定側に投票できると思います。以上です。