第2回JDA九州ディベート大会(2004年12月19日)

A部門決勝戦出場ディベーターの感想

(大会後ディベートを文字化してもらった際にいただいた感想です。)

九州大学ESS 明代 元

 今回の大会は、極度に緊張することもなく、リラックスした中で試合をこなすことが出来ました。運営を担当された方々にはこのようなすばらしい試合の場を 提供していただき、本当に感謝しています。今回の大会を、特に決勝戦の青雲高校戦を中心に振り返りたいと思います。
 まず、良かった点として、聴衆とのコミュニケーションを楽しむことが出来た、ということです。特に決勝戦においてはそうであったと確信しています。予選 とは違い、多くの観衆がいるなかでディベートすることは、声の大きさから話し方にいたるまで気を使い、返ってくる反応も様々で、説得する難しさを感じる反 面、同じ時間を共有する中でいかにしてコミュニケーションを図るかを楽しめました。
 反省点としては、否定側の提出してきた議論の一つ一つに返す、という基本的な作業が今一つだったかと思いました。相手の議論にたって話すことは、もちろ ん相手の議論を理解しているという前提条件があって、その上に的確な指摘をすることが求められ、なかなか難しいところではあります。しかし、ディベートに おいては必要とされている部分でありますし、それができて初めてディベートらしい試合になるんだと思います。
 また質疑のマナー、言葉遣いなど日本語の遣い方が不適切な部分がいくらかあったので、適切な日本語を話す訓練も必要だと感じました。
 またこのような機会があればどんな形でもいいので参加したいと思います。そして、ますます多くの参加者によって大会が盛大に開かれることを期待します。


青雲高校SDC 國藤貴之

まず始めに、JDA九州大会開催に尽力され、自分達のスピーチを聞いてくださった関係者の方々、ありがとうございました。この大会に参加することで、四試 合も経験し、どの試合も多くのものを得られたと思います。思えば、本当に時間がありませんでした。高校の部の話ですが、秋に大会があり、その後すぐにテス トということで、準備期間は10日を切っていたと思います。そういう状況だったので、他のほとんどは時間に余裕がある大学生チームだろうということを踏ま えるとSDC(自分達のチーム名)は資料の質・量と共に不利な状況に置かれることが予想されました。その為SDCは、自分達の立論に対して相手が行うと思 われる反駁を考え、再反駁の資料を強化していくことに集中してきました。無数に考えられる相手の立論への反駁を考え、全てが中途半端になるよりは、ある程 度論点が絞れる自分側の立論を残して勝ちを目指すほうが現実的だと思ったからです。それが影響し、反駁がいちゃもんを付けてるようになり、議論に混乱を生 んだことは反省するべきだと感じました。以後改善したいと思います。結果としてこの戦略は失敗でした。立論を残そうとするあまり、立論に詰め込みすぎ聞き 取ってもらえなかったようです。更に再反駁の対策も不十分と言わざるを得ないものでした。これからは、議論の前にはきちんとした検討を行い、完成された議 論を展開出来るよう頑張りたいと思います。ありがとうございました。