第3回JDA九州ディベート大会(2005年12月18日)

B部門決勝戦出場ディベーターの感想

(大会後ディベートを文字化してもらった際にいただいた感想です。)

佐賀清和高校1年 古賀重美


今回の大会は私にとって良い経験にもなりましたし、どれほど自分が未熟で人に頼りきっているのかがわかりました。そして今回のテーマにもなった「代理出産」についても考え方が変わりました。

最初に今回のテーマになった「代理出産」についてです。 最初、「代理出産」と聞いて私は「何それ?」と思いました。これまで「代理出産」についてのことなんて考えてもなかったし、それ以前に「代理出産」が具体的にどういったものかもわかりませんでした。しかも自分ではなく代わりの人に自分の子供を産んでもらう、または産む、なんて自分だったら嫌だなぁとか思いました。 ですが立論作成に基づいて必要な資料などを読んでいくうちに代理出産の必要性や危険性などについてわかってきて、なんとなくですが代理出産を認めてきてもいいかな、と思ってきました。

資料を読んでいて、排卵誘発剤の危険性、そして10組に1組が子供を産めない夫婦であるという現状に一番驚きました。まず、排卵誘発剤についてです。多胎妊娠などを防ぐために使用している排卵誘発剤ですが、この排卵誘発剤を使用して体に異常をきたしている人がたくさんいてしかも死亡例まであることに驚きました。良い薬には必ず副作用がありますが、ここまでひどいものだとは思いませんでした。次に子供を産めない夫婦がたくさんいることについてです。私が読んだ資料の中で夫婦10組に1組が子供を産めない、と記載しているものがあり、意外と自分も子供は産めないのではないかと考えました。そして現状にもたくさんの人が子供を産めないということを知って驚きました。

大会終了後、あらためて代理出産について考えてみると『代理出産』を認めてもいいかなぁとは思いはじめました。ですがやっぱり最初に思ったことは変わらず、自分が変わりに産む、または産んでもらう、なんて嫌だなぁとは思います。

次に裏話ですが、否定側立論が完成したのは大会3日前ぐらい。そして肯定側立論が完成したのなんて大会前日。本当に大丈夫なのかなぁ・・・。というような心境でした。今回の大会は我がディベート部の顧問でもあり、素晴らしきディベーターでもある上田先生に一緒に出てもらったから良かったものの、私一人だったら試合に勝つ、ましてや優勝なんてできなかったと思います。自分の弱さを思い知らされすぎた大会でした。



長崎選抜MSD 長崎西高2年 清藤大介


今回JDA九州大会B部門で準優勝、そして最優秀ディベーター賞を取る事ができました。

今回の大会は、今まで何度か出場してきた高校生の大会と違い、大学生、社会人の人たちとディベートをすることができ、大変いい経験ができたと思います。具体的には、大学生の立論に驚きました。立論の始めに「哲学」について説明したり、ジャッジの判断基準を示したりと、今まで考えてもいなかった立論の形式に戸惑いました。また、試合後のジャッジの講評も大変レベルが高く、メリット、デメリット自体が成立していなかったり、反駁一つでメリット、デメリットが簡単になくなってしまうこともわかり、自分の立論の欠点がよくわかりました。また、僕自身が担当している第二反駁についても、ジャッジへの訴えかけが少ない、論点がつかめていないなど、厳しい講評を受けることができ、改善点がたくさん見つかりました。

これらの厳しい講評を予選で受けることができ、決勝戦では少しは改善した反駁ができたと思います。それでもまだまだ反省するところはありました。特に論点はやはりつかめていなかったと思います。だから最優秀ディベーター賞で名前を呼ばれたときは嬉しかったというより驚きました。それでも今までもらった事がなかったので、大変感動しました。そして自信になりました。これからは今回の経験を活かして、さらなる実力向上を目指してがんばっていきたいと思います。

最後になりましたが、一緒にチームを組んでくれた長崎南高の村田さん。病欠で一緒に試合できなくて残念でした。そしてその村田さんの代わりに出てくれた同じく長崎南高の梅原君。君のおかげで決勝までこれました。そして、今回の大会でディベートをやめてしまう青雲中学の平山君。君の第一反駁で何度救われたことでしょう。いつかまた一緒に試合できることを願っています。最後にこの大会の企画、運営、ジャッジをしていただいた皆さん。本当にありがとうございました。次はA部門に出場したいと思うので、そのときはまたよろしくお願いします。